「えかオーガニック農場」の農法

農薬や化学肥料を全く使わず育てる
えか野菜の「こだわり農法」

農場では農薬や化学肥料を全く使わず、様々な工夫で害虫対策をしています。以前からあった対策方法はもちろん、最新の害虫対策も取り入れながら、農場自慢の有機野菜を育てています。ココでその工夫をご紹介します。

コンパニオンプランツ

異なる種類の植物を一緒に植えることを、コンパニオンプランツ(共栄作物、共存作物)と言います。こうすることで、お互いの病害虫被害が減ったり、収穫量が上がるなどの効果が期待できます。写真では、ピーマンのコンパニオンプランツとしてマリーゴールドを混植。キク科のマリーゴールドは線虫に対する忌避効果を持ち、ピーマンは害虫の被害を受けずに済むのです。

えかPOINT

比較的相性の良いコンパニオンプランツの組み合わせとして、バジルとトマト、ラディッシュと人参、葉ネギとほうれん草などがあります。

ピーマンの畝間にマリーゴールドを植えた様子

雑草の高刈

雑草を根から切り取るのではなく、地表から5cm~10cmほど上部を刈り取ることを高刈と言います。少し残った雑草が害虫を食べてくれるカエルやクモなどの住処になり、害虫駆除の効果が期待できます。また、作物に当たる夏の日照りを防いでくれます。

えかPOINT

農場では自走式草刈機ハンマーナイフローターを使用しています。

ハンマーカッターで雑草を刈っている様子

マルチング

作物の地表面をビニールやワラなどで覆うことで、雑草や病害虫の発生を防ぐのが主たる目的のマルチング。また、ビニールを使うことで地面の水分の蒸発を防いだり、保温効果も期待できます。

えかPOINT

農場ではマルチローターを
使用しています。

マルチローターでマルチングしている様子

農業用不織布

農業用不織布は薄い網状の布のことで、古くから使われている被覆資材です。作物をこれで覆うことで強い日差しを遮り、温度の上昇を抑えるとともに湿度を保ってくれます。また、虫除け、鳥除け効果もあります。

えかPOINT

農場では撤去の際に次の使用を考え、自作した「巻取機材」を用いて回収します。

スタッフ達が不織布を巻き取っている様子

トンネル栽培

透明で耐久性のあるトンネル用シートをかけて冷気を遮る栽培方法。シート越しに日光が当たることでトンネル内の温度が上がり、保温効果を高めてくれます。また、トンネルのおかげで霜や雪の被害も防げ、野菜を長期間収穫可能に。農場で使っているシートは、紫外線をカットする効果とともに害虫やカビを抑える特殊加工がされています。

えかPOINT

12月から翌年2月の時期は寒さ対策、虫対策として二重にトンネル栽培することもあります。

トンネルを張った様子

防虫ネット

文字通り作物をネットで覆うことで、虫を防いでくれます。虫も必死で侵入を試みるため、網目を掻い潜って入り込むこともあるので注意が必要です。小さい網目になると遮光率が高くなるので、農場では作物の特徴に合わせて防虫ネットを選んでいます。

えかPOINT

防虫ネットを始め、ビニール等、圃場によっては長さが異なる為、何メートルあるのかタグを付けて管理しています。

防虫ネットの長さが分かるタグ

籾酢

農場では籾殻を燻炭器に入れて籾酢を作っています。この酢を水で薄めて畑に散布し、虫除けとして使っています。天然素材で安心なことに加え、籾殻が有効活用できます。

えかPOINT

もみ殻を燃やす際に排出された籾酢(木酢液)を貯めて、井戸水に希釈し畑に散布しています。化学肥料ではなく、自然のものを使用しています。

畑に籾酢を散布している様子